小児科・産科の先生方へ

大阪市立大学では1957年に鎖肛の新生児に対して人工肛門造設術を行って以来、近畿の小児外科の草分けとして診療を続けてまいりました。小児医療の充実が求められる現在、関連施設の「大阪市立総合医療センター 小児外科」 「淀川キリスト教病院 小児外科」と連携しつつ、その一翼を担うため更なる努力をいたしております。

ご存知のように小児外科の対象疾患は新生児、乳児、幼児、学童の外科的疾患が中心ですが、出生前診断例や15歳以上のキャリーオーバー症例も対象となります。最も多い疾患は鼠径ヘルニアであり、生後3ヵ月から手術を行っています。しかし嵌頓の既往がある患児では月齢や体重に関わらず新生児でも根治術を行っております。その他治療対象となる疾患は幅広く、胆道閉鎖症の乳児に対する葛西手術や生体部分肝移植術、水腎症や包茎などの泌尿器科疾患の治療なども行っています。(詳しくは「診療内容」をご覧ください)

また外科的な治療が必要かどうか不明なときや、小手術や検査などもお気軽にご相談ください。すべて小児外科医が担当させていただきます。また外科的治療だけでなく、胃食道逆流症に対する保存的治療の指導、便秘症に対する排便習慣の確立、膿尿や血尿の検査なども行っています。

出生前診断例や新生児外科疾患につきましても、大阪府産婦人科診療相互援助システム(OGCS)、大阪府新生児診療相互援助システム(NMCS)、大阪新生児外科診療相互援助システム(NSCS)で対応いたしております。直接当科に「お問い合わせ」いただいても結構です。

外来診療は火、金曜日に行っています。初診の患者さんをご紹介いただく場合、当院の地域医療連絡室(TEL:06-6645-2877・2878)で予約ができます。また外来診療日以外の緊急患者にも対応いたしておりますので、お気軽にご連絡ください。(詳しくは「お問い合わせ・診療予約」をご覧ください)