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教授ご挨拶

教授 金子
大阪市立大学大学院 医学研究科 細菌学
教授 金子 幸弘
(かねこゆきひろ)
2018年度あいさつ 就任5年目を迎えて
 早いもので就任してから4年が経過しました。私事ではありますが、昨年度の1番の出来事は、大学卒後20周年です。今年の1月7日に、20周年を祝うために、長崎に集い、同期との再会を果たしました。本当に20年ぶりに再会した同期もおり、懐かしさとともに、20年間の空白に驚いた部分もありました。

 昨年度は、7月に特任講師として、海洋研究開発機構から坪内泰志氏を迎え、講師の仁木満美子、助教の老沼研一らとともに、私の苦手な部分を補って基礎研究の礎ができました。動物実験から、ゲノム、低分子〜高分子化合物の解析など、多様な基礎研究が可能となりました。また、臨床感染制御学の掛屋弘教授とも相変わらずのタッグを組んでおりますので、臨床研究、基礎研究、トランスレーショナル研究と、理想的な研究体制となりました。

 前回のご挨拶でも申し上げたとおり、昨年度から、AMEDの耐性菌関連の研究班に、分担研究者として参加しております。第2回の班会議は、今年2月16日に大阪市立大学医学部学舎で実施し、6つの分担研究も予定通りの進捗があり、今後の発展が益々期待されるところです。

 感染症科学研究センターの方も、セミナーの開催を予定通り実施しております。今後は、若手研究者の会の発足など、他の教室、研究センターの垣根を超えて、さらに交流を深めたいと考えております。感染症科学研究センターとしての業績も、少しずつ蓄え始めましたので、外部資金の獲得等に向けても一層尽力したいと思います。

 教育面におきましては、引き続き3年目となる全学教務委員および教務副委員長を拝命しました。昨年10月より、医学部独自でMoodleが使用可能となりましたので、少しずつMoodleの普及も実施したいと思います。細菌学では、統合型講義という形で、一つの症例において、生理学、細菌学、感染症を一体的に学べるような講義を実施しました。また、ウイルス学では、臨床ウイルス学として、小児科の瀬戸先生に講義をいただき、双方向性の講義を実施しました。学生に、新しい取り組みの意義を正しく伝えられたかどうかは不安ですが、「医師として何を勉強すべきか分かった」との声もあり、実施してよかったと思います。今年度も、教育を進化させたいと思っています。

 今年度は、大学院生として、2名が新たに加わりました。また、研究生も1名加わり、教室の雰囲気も変わってきました。私自身が手を動かして実験することはほとんどなくなりましたが、大学院生の指導に当たっては、講師の仁木、助教の老沼、特任講師の坪内の貢献が大きく、大変感謝しております。

 アウトリーチ活動である「バイキンズワールド」も、引き続き実施しています。待望であった「バイキンズカード」も昨年末に販売開始し、順調に普及活動が広がっています。サイエンスアゴラへの出展も毎年楽しみにしていますので、今年も参加できるよう頑張ります。

 自分一人の力は小さくとも、周囲の協力を得て、更なる高みを目指したいと思います。皆様、また1年、よろしくお願いします。
2018年4月2日記す
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