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更年期障害
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どんな病気?
更年期障害イラスト01更年期とは閉経前後の10年くらいの期間を指し、この間、卵巣の機能が徐々に低下していきます。その結果、卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下し、閉経が近づくとともに排卵の頻度も減っていきます。月経が1年以上ない場合、閉経と判断します。
更年期障害は更年期における内分泌的な問題に心理的な側面や社会的な側面が加わり、脳にある視床下部の神経活動に変化をもたらすことによって現れる様々な身体的・ 精神的な不調・異変といえます。
こんな症状があらわれます
自律神経失調症を中心とした多彩な症状、具体的には、顔のほてり(ホットフラッシュ)、のぼせ、異常発汗、腰や手足の冷え、息切れ、動機、不眠、ゆううつ、頭痛、 めまい、疲れやすい、肩こり、腰痛、手足の痛みなどがあります。症状のあらわれ方には個人差が大きく、背景にはその人の体質や性格、心理的要因や社会的要因が影響 しています。
また、器質的なエストロゲン欠乏症状として、泌尿生殖器の萎縮症状(萎縮性膣炎など)、高脂血症・心血管系疾患(動脈硬化、高血圧、冠不全など)、骨塩量減少・骨粗鬆症(腰痛、骨折など)がみられます。
更年期障害イラスト02
こんな検査で診断します
「問診」、「血液検査」を行います。
「問診」は月経の状態、症状を中心にお伺いします。
「血液検査」は女性ホルモン(エストラジオール)、卵抱刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)などを検査し、ホルモンの状態を確認します。
必要に応じて、内診や超音波検査を行います。
こんな治療法があります
更年期障害の治療は薬物療法を中心に行います。症状やホルモンの状態などによって、女性ホルモン薬、漢方薬、自律神経調整薬などを使い分けます。また、自分自身の生活習慣の改善も大切になります。
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特記事項
  • 2011年2月21日更新