スーパーラット誕生秘話!−疲労の研究の一つとして、動物実験があります。−
   
  ネズミを一本のロープを垂らした水槽に30分入れます。
ネズミは泳げますから溺れたりはしませんが、必死で30分間泳ぎます。

一日目、30分間泳いだネズミは、ぐったり寝てしまって長い時間、起きてはきません。

二日、三日と同じように泳がします。

しかし、ネズミは、泳いだ後、ぐったり寝る時間が短くなります。

一週間もするとネズミは、

泳いだ後もぐったりと寝ることが少なくなります。
10日も過ぎる頃には、ネズミ達は眠る事もしなくなります。


  1日目よりは8日目のほうが、横たわっている時間が大幅に少なくなっています。  
 
  起きているスーパーラットの誕生です。
疲労困憊ネズミがスーパーラットに変身するメカニズムを知ることができれば、

強力な回復戦略となり、われらが慢性疲労列島の大和民族に大きな福音となる。

(『疲労の科学』スーパーラット考より)


 
  疲れたラットを調べてみると・・・  
  疲れたネズミを科学的に調べれば、脳の中のミトコンドリアの異常、

セロトニン、ドーパミンの異常、

大脳皮質代謝異常、遺伝子の変化等がみられます。

これは、疲れが脳や体にどのような異常をおこすのかを知れば

疲れの原因を知るのに役立ちます。

動物達の疲れた脳を調べ、原因が一つでも解明して行けば、

疲れの原因を一つでも取り除くことができるようになるでしょう。
 
  では遺伝子の変化をDNAチップを用いて解析しました。
 
     
  発現が2倍以上上昇している遺伝子/ 発現が1/2倍以上上昇している遺伝子
     
 
  >>疲れとは何? >>脳の疲れを測るには >>疲れを感じる脳の部分は? >>慢性疲労のメカニズム

>>動物を疲労させて調べてみると >>疲労を回復させるには >>脳の疲労を回復させるには