臨床研修医の方へ

救急科専門医育成プログラム救急・一般外科研修型

救急医学を専門分野とし救急科専門医を目指すなかで、サブスペシャルティーの専門診療として一般外科の技能も習得する。本学医学部附属病院救命救急センターと外科研修病院で研修を行い、通算４年で救急科専門医を取得するプログラムである。

救急部門で遭遇する疾病、外傷等の生命の危機にある病態に対する初期対応および入院診療を行うことができ、サブスペシャルティーの診療技能として急性腹症や腹部外傷の緊急手術を担当できるよう腹部／一般外科の技術を身につけた救急科専門医となる。

①基幹研修施設	大阪公立大学医学部附属病院　救命救急センター研修プログラム責任者名：溝端康光
②他科研修（ローテーション）施設	市立堺病院　外科認証責任者名：副院長　横田順一朗

研修到達目標	臨床医として必要な態度、習慣を身につける。救急科専門医診療実績表に基づいた救急病態や手技を経験し、救急患者に対する問題対応型思考、学習習慣を身につける。
指導体制	救急科指導医、専門医により個々の症例や手技について指導や助言をうける。毎朝のカンファレンスで、全症例に関して討論を行い医学的・社会的な諸問題に関する経験や考察を深める。
研修内容	指導医とペアーで患者を担当し、担当医として初期治療から退院・転院までの診療を行う。 ICLS(Immediate cardiac life support)、JATEC（Japan Advanced Trauma Evaluation and Care）を受講する。アメリカ外傷学会など海外の学会に参加し、救急に関連する地方会で年1 回以上の発表をする。

研修到達目標	急性腹症（消化管穿孔や虫垂炎など）、外傷の手術（脾摘術、肝縫合術、消化管吻合術など）の助手としての役割を果たすとともに術後管理ができる。
指導体制	指導医とペアーで患者を担当する。外科指導医、専門医により日常診療および手術手技、術前・術後管理について指導・助言をうける。
研修内容	一般外科の症例における病態別の検査計画、治療計画を学ぶとともに手術や検査などの助手となる。診療科に関連する地方会で年１回以上の発表をする

研修到達目標	外科臨床の経験をさらに重ねるとともに、定型的手術の術者を担当できる。
指導体制	指導医とペアーで患者を担当する。外科指導医、専門医により日常診療および手術手技、術前・術後管理について指導・助言をうける。
研修内容	腹部外科／一般外科の手術における術者としての技術、管理能力を身につけられるよう、十分な手術症例を経験する。病態別の検査計画、治療計画を学ぶとともに手術や検査などの助手になり患者管理を中心に研修する。外科に関連する全国学会で年１回以上の発表をする。

研修到達目標	医療スタッフと協力したチーム医療の中で、チームリーダーとしての役割を果たせる。サブスペシャルティーとして外科の診療技能を用いて、救急診療にあたることができる。
指導体制	救急科指導医、専門医により、個々の症例や手技について指導や助言をうける。全症例に関して討論を行い医学的・社会的な諸問題に関する経験や考察を深める
研修内容	指導医とペアーで患者を担当し、担当医として初期治療から退院・転院までの診療を行う。 DMAT（Disaster Medical Assistance Team）のプロバイダー資格を取得する。救急に関連する全国学会で年1 回以上の発表をする。
専攻医数	2名/年

大阪公立大学　医学部附属病院　救命救急センター