大阪市立大学大学院医学研究科
消化器内科学
3989
表在性非乳頭部十二指腸腫瘍(SNADET:superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor)に対するバイポーラスネアを用いた内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)の検討
SNADETは他の消化管腫瘍と比べると稀な疾患ですが、近年では技術や機器の進歩によって発見例が増えており、内視鏡による切除の報告が増えてきています。その中でもSNADETに対する内視鏡的粘膜下層剥離術や腹腔鏡内視鏡合同手術の報告も増えてきていますが、これらの治療は難易度や合併症リスクが高く標準治療にはなっていません。そのため、SNADTに対する内視鏡治療としてはEMRが普及していますが、一般的にはモノポーラスネアが用いられています。しかし、当院では治療時の筋層損傷リスクがより低いと言われているバイポーラスネアを用いてEMRを施行していますが、バイポーラスネアを用いたSNADETに対するEMRの報告は少ないです。そこで当院におけるバイポーラスネアを用いたSNADETに対するEMRの症例の治療成績を明らかにし、分割切除や偶発症などの危険因子を解析することで、今後のSNADET診療の発展に貢献できるものと考えます。
承認後~2020年12月31日
2007年7月1日から2017年12月31日に大阪市立大学医学部附属病院の消化器内科で表在性非乳頭部十二指腸腫瘍に対して内視鏡的粘膜切除術を施行された患者様が対象です。
診療記録
大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学 講師 永見 康明
研究結果を国内外の消化器領域を中心とした医学学術雑誌や学会にて公表します。その際、個人情報は公表しません。
該当なし
大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学 教授 藤原 靖弘
該当なし
本研究の対象者の方は、問い合わせ先に連絡することによっていつでも本研究への参加を拒否することができます。また、研究への参加を拒否されても、診療に関する不利益等を受けることは一切ありません。
研究分担者:山村 匡史
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