すてーじ

8月のお題

熱帯の 地より攻め入る バイキング

ひな祭り

 

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解説  

海を越えてやってくるカビ軍団〜輸入真菌症
 ジカ熱のように、海外で感染して、国内で発症する感染症を「輸入感染症」と呼びますが、その原因がカビ(真菌)である場合、「輸入真菌症」といいます。誤解の無いようにお断りしておきますが、カビ自体が海を越えてやってきて国内で感染するのではなく、カビに感染した人が国内に「輸入」される「真菌症」を指します。
 その代表例が、コクシジオイデス症で、真菌症の中で唯一、感染症法の中で定められた感染症です。主な病原体は、Coccidioides immitisで、「世界最強のカビ」と言えるでしょう。イラストでも、最も強いボスキャラで描いています。生息しているのは北米から中南米の限られた地域で、米国のアリゾナ州などで流行しています。
 コクシジオイデス症に次いで危険な輸入真菌症は、ヒストプラズマ症です。主な病原体は、Histoplasma capsulatumという真菌です。流行地は、米国中央部のミシシッピー渓谷からオハイオ渓谷が中心ですが、中南米、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパなどでも散発的に見られ、輸入真菌症の中では最も広範囲です。特に米国では毎年50万人余りが感染する米国最大のカビによる風土病です。
上記のほかに、パラコクシジオイデス症、ブラストミセス症、マルネッフェイ型ペニシリウム症があります。輸入真菌症の主な流行地は、いずれも熱帯地域などで、日本での報告例は多いものでも年間1〜数例程度です。現地の住民の場合には、治療せずに治ることもありますが、死亡する例もありますので、日本では治療すべきと考えられています。
 極めてまれですし、早期に発見すれば治療が可能な病気ですので、極度に恐れる必要はありませんが、旅先では日本ではあまり見られない病気にかかることもあることは知っておいた方がよいでしょう。

色別バイキン生息地

季節の標語シリーズ  

お正月 豆まき
ひな祭り 春
こどもの日 梅雨
腸内 海賊船
月見 ハロウィン
秋 クリスマス