大阪公立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室

(旧 大阪市立大学)

研修体験記
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研修体験記:6年生選択BSL(後期)

M.Kさん

研修体験記:MKさん写真

今回の実習の課題を教えて下さい。

医学を学ぶ上で脳神経学という分野は難しく非常に苦戦していました。 なので、実習を通して脳神経学の理解を深めるきっかけを作りたいと思いました。

この実習で何を学びたいと思って参加しましたか?

5年生の実習期間は2週間で、関連病院にも何日間か行くので市大が得意としている腫瘍分野においては見足りなかった、というのが正直な感想でした。 6年生のBSLでは6週間あるのでしっかりと大学で専門としている疾患を勉強したいと思い選択しました。

実習に先立ち、心がけたことや心配だったことはありますか?

市大の脳神経外科はカンファレンスも英語で海外からの留学中の先生や学生も多く、英語を話せるのか、聞き取れてついていけるのか、という不安はありました。 英単語という点では自分の努力次第と思ったので毎朝実習が始まる前に大まかな予習はするように心がけました。

実習は、どの様に進みましたか?

実習の初めの頃は朝のカンファレンスに出席し、手術症例や術後経過の把握に精一杯でしたが、2週間もすぎる頃には事前に予習し内容を把握できるようになってきました。 その頃からはいろいろと他にも手を伸ばすことができ、教授回診での症例発表、術前プレゼンなど学生で分担し行うことができました。 学生で分担し担当した症例についてはお互いにフィードバックを行うことで理解を深めました。 また、解剖実習にも参加させて頂き、脳神経の解剖学を復習し立体構造をつかむことができたり、実際の手術のアプローチの仕方を教えて頂いたりしました。

実習の間に気付いたこと、感じたこと、苦労したこと、戸惑ったこと、工夫したことは何ですか?

実習中にはいろいろと術前プレゼンや教授回診で学生発表の機会を設けて頂いたのですが、英語の文章を作り、覚える、という作業には苦戦しました。 しかし一旦身についてしまうと苦労しなくなりました。 机の上で勉強し覚えるというのが学生にとっては普通ですが、そうではなく、ベッドサイドで患者さんと接しながら覚えていくと自然に身についたと思います。   

今回の実習で得られたものは何ですか?

神経の勉強に対する苦手意識を克服できたと思います。 術前プレゼンをする際はその病気と断定するまでの考え方、術中ではアプローチの仕方、術後は管理の仕方などをしっかりと指導して頂けたので思考力を養えたと思います。

実習の期間中、教員(スタッフ)には、どのような事を質問・相談しましたか?

脳神経の基本事項から手術やその他の手技まで、簡単なことでも質問すると丁寧に教えて下さいました。 また、私は女性ということもあり、将来外科に進むという進路で悩むことがたくさんありましたが、それらについても先生方は親身に相談に乗ってくださり、的確なアドバイスを頂きました。

教員(スタッフ)から指導されたことで、印象に残っていることは何ですか?

脳神経外科の先生方は忙しい事が多いのですが、そんな中でも学生の指導に対して嫌な顔をする先生は一人もいませんでした。 後から考えると、先生の時間を奪ってしまっていたなと感じることも多々あったのですが、どの先生方も快く指導してくださったので非常に勉強しやすい環境を享受できたなと感じています。 中でも、教授や先生方が学生をコメディカルの一員として扱ってくださり、患者さんに「彼らがいることで私達もいい仕事が出来ます」と言い切ってくださったことには感動しました。 その経験もあり、私は実習や勉強に対するモチベーションが大きくなったと思います。

脳神経外科医局の雰囲気はいかがでしたか?

先生はもちろん、コメディカルの方や秘書さんまで皆さん学生に対して優しく接して下さいました。 とても居心地よく、気軽に相談できる雰囲気でした。

次にこの実習を受ける人へのアドバイス(準備・心構え・挑戦して欲しいこと、他)は、
ありますか?

実習ではそれぞれの学生に合わせた内容にしてもらえます。 私はしっかりと実習させてもらい、医学知識の他にも英会話の技術やセミナーへの参加などたくさん経験をすることが出来ました。 体力的にはしんどいこともあるかもしれませんが、是非しっかりと実習することをおすすめします。6週間、毎日が楽しく充実していました。