大阪市立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室
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第32回日本脊髄外科学会、第8回ASIA SPINE合同開催報告

脳神経外科診療における脊椎脊髄外科:将来への分業と融合

第32回日本脊髄外科学会

 この度に第32回日本脊髄外科学会を主催させていただきました。今回の学会では第8回ASIA SPINEとの合同開催とさせていただき、国内および国外から合計800名以上の方にご参加いただきました。学会前後には脊椎ハンズオン研修、教育セミナーおよび市民公開講座を併設させていただき、大変盛況のうちに終えることができました。 国際学会との合同開催であったため、会期中の学会公用語を英語としたため、参加者の皆様には少し不便があったかもしれませんが、学会の目的の一つである学術的国際交流には有益であったものと思います。

 日本脊髄外科学会は1986年に脳神経外科医による全国的な脊髄外科研究会として発足し、1998年から学会に改称され、2011年には一般社団法人となり現在に至っています。一方、AISA SPINE は1997年に日韓の脳神経外科医の友好的学術交流を目的にJapan-Korea Conference on Spinal Surgeryとして発足し、2010年からASIA SPINEとしてより多くのアジア諸国を巻き込みながら発展してきました。 今回の学会では、「将来への分業と融合」(Division and Integration for the Future)を合同開催共通の学会テーマとして掲げました。 医療の専門化は特定の狭い領域でより高い医療技術を提供できる機会を生み出しましたが、一方では医療の偏在の一因になっています。この相反する課題を脊椎脊髄外科領域でどのように解決すべきかを念頭に置きながら、国内事情とアジア各国の国際視点から学術的に議論を深めていただきました。脊椎脊髄外科領域は脳神経外科と整形外科が診療技術を競い合う外科分野と認知されています。 国内事情では、旧来の脳神経外科医による脊椎脊髄外科は「顕微鏡手術による精緻な脊髄・神経手術」が主流でしたが、昨今では脊椎変性疾患に対する「矯正・固定による脊椎骨手術」が盛んとなっています。今回の学会では、参加者皆様に熱心に討議していただき、最先端の脊椎脊髄外科手術、治療エビデンス、手術工夫とピットフォールおよび希少疾患等を共有できたものと思います。 さらに、本邦の脳神経外科診療における脊椎脊髄外科の分業と融合、さらには整形外科との分業と融合について、国際的視野に立って今一度考える最良の機会になりました。

 ご参加いただいた皆様、ご支援・ご協力をいただきました皆様に、この場をお借りして改めて感謝いたします。
会長 大畑建治
事務局長 高見俊宏
学術プログラム委員長 西川 節(日本脊髄外科学会担当)
  下川宣幸(アジアスパイン担当)

大畑教授(会長)による開会挨拶

当科および関連施設医師による学会発表・座長

学会での白熱した議論の様子

学会閉会式での集合写真